TOP > 東京 鳥 散歩

東京 鳥 散歩"

第14回 キジバト

(2017.12.30)

東京都で見られる野鳥を、主に写真で紹介するコラム「東京“鳥”散歩」。
第14回目の“ゲスト”は、キジバトです。

キジバト
標準和名:キジバト
学名:Streptopelia orientalis
英名:Oriental Turtle Dove
全長:32~35cm程度

 
東京の街中でよく見かける鳩には、外来種であり
元々は愛玩用や競技用であったとされるカワラバト(ドバト)と
このキジバトがいます。
餌やりなどで群れとなり、糞害などで取沙汰されているのは
前者のカワラバトです。
 
キジバトは雌雄が同色で、灰色がかった全体に、
背面や翼の根元側にキジを思わせる鱗模様があります。
ここから和名のキジバトがついたと思われます。

キジバト

 
英名のTurtle Dove(海亀のような鳩)も同様に
この部分を海亀の甲羅の模様に見立てたものでしょう。
また、深い赤色の虹彩(黒目の周り)と、
首筋の淡いブルーと黒の縞模様がとても美しく見どころのひとつだと思います。
 

キジバト

 
鳴き声は「デデポー・デデポーポー♪」とよく言われていますが、
僕には「ホロホローホロ・ホローホロー♪ ホロホローホロ・ホローホロー♪」と
聴こえます。
 
「山鳩」という別名もありますが、山地よりも平地で多く見かけ、
開けた環境のほうが好きなようです。
樹上でもよく見かけますが、深い森ではあまり見ません。
都市公園や畑などで通年見かけることができますし、
それらの周囲では電線などにもよく止まっています。
 

キジバト

 
前述したように、目や首筋、背面の模様がとても美しい身近な鳥です。
「なんだ鳩か」なんて思わずに足を止めて、
しばし観察していただけると魅了されること請け合いですよ!

 

文&監修:三森典彰
*写真:三森典彰、山崎高志

前の記事へ 次の記事へ

過去の記事索引はこちら
  • NATURE
  • MUSIC
  • BUSINESS

COLUMN

Buisiness TODAY” 
東京 鳥 散歩” 
シェルパ斉藤の“ニッポンの良心” 
こんにちはさようならHOLARADIOS〜矢口清治のラジオDJ的日々〜” 
きっこうのハッピー・ゴー・ラッキー人生 〜セカンドライフを社会貢献で楽しむ徒然日記〜
内田正洋 内田沙希 シーカヤックとハワイアンカヌー 海を旅する父娘の物語
ムーンライトジョーカー 三浦麻旅子
スタッフ募集